2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧
27日夜、Book 1st 新宿店にて宇野邦一『ドゥルーズ 流動の哲学』(講談社選書メチエ)と坂部恵・加藤尚武編『命題コレクション 哲学』(ちくま学芸文庫)を、三省堂新宿店でピエトロ・エマヌエーレ『この哲学者を見よ』(中公文庫)とブライアン・グリーン『…
何の本だったか肝腎なことを忘れてしまったけれど、最近読んだ本の中の対談記事の最後に、「神保町・壹眞珈琲店」というクレジットが入っていて、そう言えば昔読んだ蓮實重彦の文芸論か何か厚みのある対談集にも、壹眞珈琲店で収録した旨の注釈がどこかに入…
宮台真司の公式ブログ『MIYADAI.com Blog』によると、『14歳からの社会学 これからの社会を生きる君に』が、書店に並んで2か月で5万部を売ったという(1月21日現在)。 はじめ、著者の『〈世界〉はそもそもデタラメである』を読もうかと思っていたのだが、た…
市場依存 危機生んだ――米ハーバード大学教授 アマーティア・セン氏に聞く (2009年2月24日 朝日新聞) 米国発の経済危機は世界同時不況へと突入した。何が間違っていたのか。高度にグローバル化した世界の問題解決にとってこれから何が重要なのか。経済問題…
最近買った本(2009/01/13〜02/22) 今福龍太 『群島―世界論』(岩波書店) 丸山眞男 『翻訳と日本の近代』(岩波新書) 丹治愛 『批評理論』(講談社選書メチエ) 莫言 『転生夢現(上・下)』(中央公論新社) 福岡伸一 『動的平衡』(木楽舎) フォークナ…
日本人元弁護人「東京裁判判決文に関与」 61年に証言 (www.asahi.com 2009年2月22日3時2分) 第2次世界大戦後、日本の戦争指導者らをさばいた極東国際軍事裁判(東京裁判)で、A級戦犯の日本人弁護団の一人が「判決文の作成に携わった」と、1961年…
陸のボーダーのない島国には、しかし違った意味の境がある。国境のない国、だからこそか、その国の作家たちが次々とことばの境と、表現のボーダーを見つけて、越えようとしてきた。島国の都市の、日当りの悪い部屋で、世界の「中心」の言語になったことが一…
イスラエル新政権組閣、右派のネタニヤフ氏に要請へ (www.asahi.com 2009年2月20日23時12分) イスラエルのペレス大統領は20日、右派リクードのネタニヤフ党首に次期政権の組閣を要請した。総選挙(国会定数120)で右派が過半数を獲得した結果を踏まえ…
作家がものを書く場合には、自分の世代が自分の骨髄の中にあるというだけでなく、ホーマー以来のヨーロッパ文学全体とその中にある自分の国の文学全体が同時に存在し、同時的な秩序をつくっているということを強く感じさせるのである。この歴史的意識は一時…
今日発売の『サライ』(3月5日号)が、『「能・狂言」 幽玄なるこころの旅』という特集を組んでいる。巻頭のインタビューは、能楽師シテ方、人間国宝の九世・片山九郎右衛門。「老境の未熟を戒め、精進上達せよ、それが世阿弥の《初心忘るべからず》の真意で…
ポル・ポト派特別法廷で初公判 カンボジア虐殺の歴史 (www.asahi.com 2009年2月17日14時10分) 70年代のカンボジアで自国民の虐殺に関与したポル・ポト政権の元幹部らを裁く特別法廷で17日午前、人道に対する罪などで起訴されたカン・ケク・イウ元収容…
ブエノスアイレス市刑務所の獄房の一室。ルイス・アルベルト・モリーナ(未成年者の猥褻幇助罪により懲役8年を宣告され収監。ゲイ)と、同室者バレンティン・アレーギ・パス(自動車組立工場での騒乱を扇動していた活動家)との徹底した対話による、裏切り(…
王政復古を掲げる明治新政府は、新政府樹立直後の明治2年(1869)3月、早くも明治天皇の伊勢神宮参拝を挙行している。 その後、同22年(1889)発布の大日本帝国憲法では、第1章第1条で「大日本帝国ハ、万世一系ノ天皇、之ヲ統治ス」と天皇の統治権について規…
渦中のローマ法王 問題司教の破門解除 非難続出 (2009年2月14日 朝日新聞 国際面) 世界11億人のカトリック信者の頂点に立つローマ法王ベネディクト16世の足元が揺れている。ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺を疑問視する発言をした超保守派司教(英国人ウ…
政権批判 守れぬロシア 弁護士・女性記者射殺 (2009年2月13日 朝日新聞 国際面) モスクワでまた、人権派弁護士と政権批判で知られる新聞社の女性記者が射殺された。白昼、しかも現場はクレムリンに近い中心部。犯人は逃走し、背景は不明だ。「批判を許さな…
9月のアイオワ・シティ――米国IWP(International Writing Program)に参加する女流作家。12歳で父親の仕事で家族とともにニューヨークに渡り、アメリカと英語になじめないまま、20年間もアメリカに居続ける。作家たちとの国際交流……IWPに参加することは、老…
1982年7月*日、ぼくは久我山に住む友人のマンション宅で、数人の大学生や専門学校生たちと、これから撮影に入る自主映画の打ち合わせをしていた。狭い一室に朝から何人もの男女が出入りしていて、顔見知りも何人かいたものの、ほとんどは当日初めて会う仲間…
エルサレム賞に村上春樹さん 「壁」の国がたたえる自由(www.asahi.com 2009年2月10日10時50分) 作家村上春樹さん(60)がイスラエル最高の文学賞・エルサレム賞に決まった。63年に始まった隔年の賞は、エルサレムの国際ブックフェアで「社会における個…
新宿西口広場、スバルビル地下1階の壁面に嵌め込まれた宮下芳子作の奇怪なオブジェ「新宿の目」を右手に見やりながら、都庁に向かう地下通路をしばらく進んでいくと、モード学園コクーンタワー地下の書店「ブックファースト」にたどり着く。そこは店内が複数…
もとより、昔から絵画は何らかの意味で記号の世界であった。レオナルド・ダ・ヴィンチが《モナ・リザ》を描き、P・セザンヌがサント=ヴィクトワール山を描くとき、その人物や山の形象はひとつの記号であった。しかしこれらの絵画は、何物かに対する記号であ…
細川内閣の「経済改革研究会」委員、小渕内閣の「経済戦略会議」議長代理などを歴任し、90年代市場開放・構造改革路線推進の“急先鋒”としてわが国の経済政策に多大な影響を与えてきた経済学者・中谷巌の転向宣言であり、「懺悔の書」。 中谷によると、サブプ…
――彼の才能は蝶の羽根の鱗粉が綾なす模様のように自然だった。ある時期まで、彼は蝶と同じようにそのことを理解しておらず、模様が払い落とされたり、損なわれたりしても、気づかなかった。のちに彼は傷ついた羽とその構造を意識し、深く考えるようになった…
――人間は誰もが、自分は死ぬと思っている。知っていながら、それでも生きている。 パスカルの「気晴らし」 尊皇攘夷とは何か 本書「あとがき」に、小室直樹博士への献辞(本文中にも言及あり)。その小室著『日本人のための宗教原論』は2000年6月に徳間書店…
ミシェル・ウエルベックの『素粒子』の日本語訳が上梓されたのは2001年9月15日。その4日前、「世界同時多発テロ」でまさに世界中が騒然となる中、フランス文学界でもスキャンダラスな事件が起こった。イスラム過激派によるテロが大きな山場となるウエルベッ…
ドイツの偉大な指揮者・フルトヴェングラーに、あるいはE・クライバーに愛された音楽家。作品数は「生産力極大」、疑似調性でシンメトリー、書法密度は「金銭次第」でその後の影響は「取るに足らない」…… ヒンデミット――彼の時代は再来するだろうか、とグー…
装幀見返しは武満徹作曲「雨の木」の楽譜原稿。 カバー装画はブレイク装画「ジェルサレム」76による 障害を持つ長男との共生と、ブレイクの詩を読むことで喚起される思いをないあわせて 『個人的な体験』『ピンチランナー調書』から『雨の木(レイン・ツリー…
第一部 世界なき頭脳 第二部 頭脳なき世界 第三部 頭脳のなかの世界 ローベルト・ムージルの長編やヘルマン・ブロッホの諸作と並び位置づけられ、20世紀ドイツ語文学の代表作と目される (訳者後記より)エリアス・カネッティ (1905〜94)26歳時の作品。 中…
この日記を書き込むおよそ1時間前ごろから、Google検索でどんなキーワードを入力しても、検索結果に「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります」と表示され、検索結果にアクセスできなくなるバグが発生。仕方がないので、その時間帯は「Yah…