クローンマウス

血液1滴からクローンマウス 理研チームが成功 (2013年6月29日9時13分)
 
 一滴の血液からクローンマウスを作ることに理化学研究所のチームが成功し、発表した。遺伝子を提供する動物(ドナー)に負担がかからず、絶滅の危機にある種の保存などへの応用が期待できるという。
 
 クローンは、核を除いた卵子にドナーの体細胞の核を移植し、ドナーと同じ遺伝情報を持った動物を作る技術。臓器から体細胞を取ると手術が必要だが、血液なら簡単に採取できる。
 
 チームは血液に含まれる白血球の細胞の核を移植した。白血球は遺伝子が組み換わっているものがあり、クローンには不向きとされていたが、顕微鏡で直径千分の8ミリ以上の細胞を選べば、組み換えを起こしていない細胞を高い確率で選べることがわかった。作製されたクローンマウスは正常な繁殖能力を示すことを確認したという。