橋本努 『学問の技法』

 学生が大学で「学ぶ」ための技法を紹介した本。学生時代、この手のhow to本は読まなかったが、いま振り返って手に取ってみると懐かしく面白い。
 
 スノッブであることを恐れず、古本屋の香りに酔う。読書リストを意識的に作成し、1000冊の本を読破してひとかどの人間に成長する…。精読とは何か、入門書はどのタイミングで読むべきか、等々。(階層間で生じる学問技術の不平等について考察した)フランスの社会学者、ブルデューの言う「体系的な学習プログラム」を習得するためのヒントが盛り込まれている。