変わらない一日

世界終末論めぐる「大騒動」、現代のマヤ族は動じず (jp.reuters.com 2012年12月20日 15:07 JST
 
 古代マヤ文明の暦に基づいて「滅亡の日」とされる12月21日が目前に迫り、神秘主義者ら数千人がメキシコに集結するなか、同国に住むマヤ族の人たちは動じる様子を見せていない。
 
 心理学者のマヤ族女性は、滅亡の日は「一時的なブーム」だと一蹴。マヤ文明の遺跡で飲料を販売する男性は「自分にとっては通常と変わらない一日だ」と語った。また3人の子どもを持つ母親は「(「滅亡の日」は)信じていない」とし、世界が終わりを迎える日は「神のみぞ知る」と話した。
 
 メキシコ政府は、2012年に同国南部を訪れる観光客は約5000万人に上ると推計し、このうち最大20万人が今月21日にマヤ文明の遺跡チチェン・イッツァを訪れるとみている。
 
 メキシコやグアテマラ、他の中米地域に住むマヤ族は少なくとも700万人とされる。昔からの儀式を続けている人も多いが、現代のマヤ族の大半は名目上はカトリック教徒だという。