破壊に伴う光

ブラックホールが星のむ瞬間とらえた NASAの望遠鏡 (www.asahi.com 2012年5月14日11時49分)
 
 恒星が巨大なブラックホールにのみ込まれるときに出る紫外線などが、米航空宇宙局(NASA)の紫外線宇宙望遠鏡GALEXや地上の望遠鏡にとらえられた。星の「断末魔の叫び」とも言える光で、米英の研究チームが英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。
 
 極めて強い重力のため、ブラックホールからは光ですら逃げ出すことはできない。不運な星がたまたま近くを通りかかると、重力の強さの不均一でバラバラに引き裂かれる現象が起きると考えられている。
 
 2010年6月から、27億光年彼方の銀河で起きたそんな破壊に伴う光が観測された。チームは引き裂かれる恒星からブラックホールに落ち込んだり、反対に、宇宙空間に噴き出したりするガスの様子をコンピューターで再現した。