困難な落日

ギリシャ再選挙へ 連立協議が決裂 (www.asahi.com 2012年5月15日22時34分)
 
 ギリシャのパプリアス大統領による連立協議は15日決裂し、再選挙が決まった。会談を終えた複数の党首が明らかにした。選挙管理内閣をつくった上で、6月中旬にも再選挙がある。
 
 同国の政治空白が長期化する中、欧州連合(EU)などからの支援停止や、ユーロ圏離脱もさらに現実味を帯びてきた。
 
 パプリアス大統領はこの日、国会に議席を持つ党のうち、極右「黄金の夜明け」を除く各党に会談を呼びかけた。共産党が出席を拒み、5党が参加した。大統領は有識者を首相に据えた「実務家内閣」を模索したが、実を結ばなかった。
 
 ギリシャは、EUなどからの融資を受けるため、6月末までに約116億ユーロ(約1兆2千億円)分の追加緊縮策を決めることになっている。しかし、再選挙により遅れるのは必至だ。