ももつたう磐余の池に

日本書紀登場、幻の池の堤跡か 奈良・橿原に遺構 (www.asahi.com 2011年12月15日19時58分)
 
 「日本書紀」や「万葉集」に登場する古代の人工池「磐余池」の推定地とされる奈良県橿原市東池尻町で、池の堤とみられる跡が見つかった、と市教委が15日発表した。これまで所在地が不明だった「幻」の池の可能性がある遺構が確認されたのは初めて。
 
 調査地は周辺の水田より2メートルほど高い細長い丘陵地。市道拡幅工事に伴い、南北81メートル、東西2〜7メートルを発掘したところ、厚さ約1.4メートルの土を盛って斜面を整えた跡が見つかった。堤の外側とみられる。市教委は谷の出口を塞ぐように堤が築かれ、池の範囲が東西約700メートル、南北約600メートルだったと推定している。
 
 さらに、堤の上で南北17.5メートル以上、東西4メートルの掘っ立て柱建物跡が出土。一緒に出た土器から、6世紀後半ごろに建てられたとみられる。堤と並行して築かれており、池を眺める用途だった可能性が高い。