ノーベル化学賞にイスラエルの科学者 準結晶の発見で

ノーベル化学賞イスラエルの科学者 準結晶の発見で (www.asahi.com 2011年10月5日22時2分)
 
 スウェーデンの王立科学アカデミーは5日、今年のノーベル化学賞イスラエル工科大のダニエル・シェヒトマン特別教授(70)に贈ると発表した。授賞理由は「準結晶の発見」。
 
 固体は従来、食塩のように原子が周期的に並んだ結晶か、ガラスのように原子が無秩序に並んだ非晶質(アモルファス)の構造をとると考えられていた。
 
 シェヒトマン氏は1982年、アルミニウムとマンガンの合金を研究していて、その結晶の形をX線で調べたところ、結晶なら現れるはずのない五角形の形が見えた。原子が、周期性はないが対称的な模様の「準結晶」の発見だった。固体の第三の状態が存在することが明らかになった。