秦剛平 『美術で読み解く 新約聖書の真実』

(カバー画)
レオナルド・ダ・ヴィンチ/受胎告知(部分)
(口絵)
ファン・デル・ウェイデン/受胎告知(1440頃)
ドゥッチオ/最後の食事(1308-1311)
カラヴァッジオ/キリストの埋葬(1602-03)
ファン・エイク最後の審判(1420-25)
 
「わたしはキリスト教美術を学びはじめてから1万点近くの画像を収集・分類しつづけてきたが、その作業プロセスでわたしが立ち至った認識は、西欧キリスト教世界が一神教の世界ではなく、『多神教の世界』であったということであり、その世界形成に与った因子は四世紀のニカイア公会議で侃々諤々の議論の上承認された『三位一体』の面妖な神学に遡るというものであった」(「はしがき」より)
 
対ローマのユダヤ戦争(紀元66-70)後に書かれた共観福音書
エルサレムと神殿を失ったユダヤ
パウロは47、49、53年頃に小アジアギリシア諸都市で伝道活動を行う
 
洗礼者聖ヨハネイエス・キリストの年齢差の謎
サロメヨハネ斬首(p.47「ヘロデを殺害できたとしても」は「ヨハネを…」の誤記)
 
ナザレのイエスの生誕の地はベツレヘムではない?
コンスタンティヌスの母ヘレナ(4C)
 
「最後の晩餐」を「これが最後のメシだ」とか、「ユダの接吻」を「ユダのブチュッ」とか、
思わぬところで笑わせてくれる。
 
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