姪の結婚式

 結婚式は、恐らくは娘と父親のためのセレモニーなのだろう。今日は姪(次女)の結婚式。7時20分にホテルの目覚ましをセットしておいたが、6時半には目が覚める。近くのファミレスで朝食を済ませ、8時57分発の大和路快速久宝寺へ行き、おおさか東線に乗り換え河内永和へ。タクシーを拾って結婚式場に入る。
 
 長女(姪)の結婚式の時もそうだったけれど、披露宴のクライマックスで、娘から両親(特に父親)への感謝の言葉を聞いていると切なくなってくる。結婚式でお婿さんというのは刺身のツマのようなもので(まあでも彼がいなければ式は成り立たないが)、父親の心中やいかばかりと察してしまう。その姪たちのうち、長女には娘2人が、三女には一男一女が授かっていて、それが姪っ子にオーバーラップする。ぼくも歳を取ったわけだ。
 
 素晴らしい式と披露宴(CAを務める姪の同僚3人による、“伝統芸”らしき隠し芸――結婚生活とフライトを掛け合わせたもの――も)が終わった後、花嫁の両親(姉夫婦)、従姉妹、4人の姪とその子どもたちと談笑しているうちに3時もまわり、飛鳥行きはあきらめる。
 姉夫婦に王子まで送ってもらい、JRで奈良まで出ると、そのままタクシーを拾い新薬師寺へ。国宝・本尊薬師如来十二神将の醸し出す圧倒的な雰囲気はとても言葉では伝えられない。閉門時間の5時を迎え、徒歩で興福寺のほとりを回りつつ帰路につく。