古代宇宙に謎のガス雲「ヒミコ」

古代宇宙に謎のガス雲「ヒミコ」発見 日米欧研究チーム (www.asahi.com 2009年4月24日2時5分)
 
 約129億年前の古代宇宙に謎の巨大ガス雲を見つけたと、国立天文台を含む日米欧の研究チームが発表した。ビッグバン宇宙論によると、この時代には小さな天体しかないはずなのに、理論で説明できる10倍以上の大きさだった。実態がよくわからないことから「ヒミコ」と名づけたという。
 
 国立天文台などによると、すばる望遠鏡で観測した約200の銀河の距離を測定したところ、極めて遠くにあるのに、大きくて明るいガス雲があった。遠くにあるほど古い銀河で、宇宙ができて8億年しかたっていなかった。大きさは地球がある天の川銀河の半分ほどだった。
 研究チームの大内正己・米カーネギー研究所特別研究員は「初めは測定エラーと思った。これまでの理論では説明できず、正体は全く不明だ」と語った。