阿修羅立像、東京に出陳

阿修羅像、いよいよ上野に 31日から公開 (www.asahi.com 2009年3月31日3時1分)
 
 奈良・興福寺所蔵の天平文化を代表する仏像が一堂にそろう特別展「国宝 阿修羅展」(朝日新聞社など主催)の開会式が30日、東京・上野の東京国立博物館であった。来年、同寺が創建1300年を迎えるのを記念したもので31日から公開される。6月7日まで。
 
 憂いを帯びた表情で名高い国宝・阿修羅像が東京で公開されるのは57年ぶり。阿修羅をはじめとする国宝・八部衆像、国宝・十大弟子像の現存14体が東京でそろって公開されるのは史上初めて(4月19日まで。21日以降は11体を展示)。ケースなしで展示される阿修羅像は、360度全方向から拝観できる。
 
 興福寺多川俊映貫首は「阿修羅に結晶した天平文化の神髄、仏教文化の神髄を味わっていただきたい」とあいさつした。