暗黒物質に関わる「二流ではない」論文

謎の暗黒物質めぐり「何らかの発表」 米研究者が予告 (www.asahi.com 2013年02月20日16時10分)
 
 宇宙全体の4分の1を占めるとされる正体不明の物質「暗黒物質ダークマター)」について、米科学者が「2〜3週間のうちに何らかの発表ができそうだ」と予告、欧米メディアで話題になっている。
 
 国際宇宙ステーションに2年前に設置された「アルファ磁気分光計(AMS)」という装置で、暗黒物質の手がかりの検出を試みているマサチューセッツ工科大のサミュエル・ティン教授が17日、ボストンで開かれた米科学振興協会(AAAS)の総会で記者団の質問に答えた。
 
 米メディアによると、ティン教授は発表内容を明らかにしなかったが、「二流の論文にはならない」と述べ、期待を持たせた。ただ、最終的な結果ではないともしている。
 
 暗黒物質は、宇宙に満ちていて重力源になっているものの、直接の観測はできないと考えられている。物理学の最大の謎の一つで、正体を突き止めればノーベル賞級の発見。各国の科学者が研究にしのぎを削っている。