対抗措置

イスラエル、テント村を撤去 パレスチナ人活動家ら拘束 (www.asahi.com 2013年1月13日18時11分)
 
 イスラエル当局は13日未明、東エルサレムに隣接するヨルダン川西岸のイスラエル入植予定地「E1」にパレスチナ人活動家らが設置したテント村「バーブ・シャムス」の強制撤去を始め、活動家らを一時拘束した。
 
 強制撤去はイスラエル警察数百人を動員して行われ、活動家によると少なくとも6人が負傷した。活動家らは11日に同所に数十張りの大型テントを設置し、海外の活動家を含む数百人が寝泊まりして、イスラエルの入植地拡大に抗議していた。
 
 「E1」は、パレスチナが独立国家を樹立した場合の首都とされる東エルサレムに隣接し、中東和平交渉で将来のパレスチナ領とされる地域にある広大な入植予定地。実際に入植地が建設されれば将来のパレスチナ領を分断し、イスラエル領として既成事実化される懸念があるため、歴代米政権を含む国際社会が強く反対し、イスラエル政府も計画を中断していた。だが、イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナが昨年11月に国連で「オブザーバー国家」と認められたことへの対抗措置として、同所に住宅約3千戸を建設する計画の推進を決めた。