2万冊の本に囲まれて

文豪の名のコーヒーを 日本近代文学館 (www.asahi.com 2013年01月10日)
 
 2万冊の本に囲まれて、文豪の名を冠したコーヒーを飲む――。日本近代文学館内に昨年10月開店したカフェ「BUNDAN」は、本好きにはたまらない空間だ。
 
 コーヒーの「AKUTAGAWA」は、芥川龍之介が通った東京・銀座の喫茶店の味を、「OUGAI」は、森鴎外がドイツ留学中に飲んだと思われるものをそれぞれ再現した。
 
 軽食もある。「ヨロン丼」は森瑤子が与論島の別荘で、オイルサーディンの缶詰で作った一品。「谷崎潤一郎のトーストサンドイッチ」は小説の描写を基にした。
 
 編集とデザインの会社「東京ピストル」がカフェを企画・運営する。文芸作品から雑誌まで、自由に読める店内の本は、代表の草なぎ洋平さん(なぎは弓へんに剪)の私物。メニューに関する本を集めた棚や古書販売の棚が近く登場予定だ。
 
◆東京都目黒区駒場4の3の55。文学館、BUNDAN(電話03・6407・0554)は共に[前]9時半〜[後]4時半([日][月]第4[木]休み)。