数学の限界を超えて

数学の難問「ABC予想」解明? 京大教授が論文発表 (www.asahi.com 2012年9月19日5時20分)
 
 未解明だった数学の難問「ABC予想」を、京都大数理解析研究所望月新一教授(43)が解決した可能性があると英科学誌ネイチャーが報じた。望月教授は自身のウェブサイトで500ページにも及ぶ論文を公表した。ネイチャーによると、米スタンフォード大のブライアン・コンラッド教授は「膨大なため理解するのに時間がかかる」としている。
 
 ABC予想は整数論の難問。異なる整数AとBを足してCになるとき、それぞれの素因数について成り立つ関係を示した理論。この理論を使えば、予想から約350年間解くことができなかった超難問「フェルマーの最終定理」も容易に解けるという。
 
 望月教授は東京都出身。米プリンストン大数学科を19歳で卒業。92年から京都大で研究している。2005年には日本学士院学術奨励賞を受賞した。