愛国無罪

反日デモ、北京で1万人 一部暴徒化、日本大使館に投石 (www.asahi.com 2012年9月15日13時29分)
 
 日本が尖閣諸島を国有化したことに抗議する反日デモが15日午前、中国各地で始まった。北京では、日本大使館前に集まったデモ隊の一部が暴徒化、鎮圧に乗り出した武装警官と衝突した。反日デモはこの週末、少なくとも30都市で予定されている。
 
 北京では、同日午前8時(日本時間午前9時)すぎから日本大使館の近くに参加者が続々と集まり、「日本人は釣魚島(尖閣諸島の中国名)から出て行け」などとシュプレヒコールをあげた。午前9時半ごろ、デモの参加者が大使館に向かって石、卵、トマト、ペットボトルなどを投げ始め、制止線を越えて大使館に押し入ろうとした。迷彩服にヘルメットをかぶった武装警察隊約500人が出動して制圧を図ったが、デモ隊は引き下がらず、殴られる武装警官も出た。デモ隊は約1万人に膨れあがった。
 
 参加者たちは中国の国旗を掲げ、日本への経済制裁日本製品不買運動を求める横断幕やビラを手にした若者もいた。参加者は20、30代の若者がほとんどだった。
 
 湖南省の長沙では、中心街にある日系デパートの前に集まった参加者らが、午前9時、デモ行進を開始した。約1時間後、デモ隊は5千人規模に。興奮した一部は日本車を見つけるたびに取り囲み、運転手に「中国製に替えろ」と迫った。そのうちの1台はすべてのガラス窓を割られた後、「倒せ、倒せ!」というかけ声とともに裏返された。
 
 日本企業が多く集まる江蘇省蘇州でも、1万人前後が市中心部を練り歩いた。日本車にペットボトルを投げつけ、乗っていた中国人の母親と子供2人に「日本車をボイコットしろ」「愛国無罪」などと叫んだ。