政治家の死

松下金融担当相が自殺 都内の自宅で首つる (www.asahi.com 2012年9月10日21時20分)
 
 10日午後4時45分ごろ、松下忠洋金融・郵政民営化相(73)が東京都江東区東雲1丁目の自宅マンションで首をつっているのを妻らが発見し、119番通報した。松下氏は港区内の病院に運ばれたが、死亡が確認された。警視庁は自殺とみて、詳しい経緯を調べている。
 
 東京湾岸署などによると、外出先から戻った妻が見つけた時、松下氏は意識がなかった。玄関は施錠されていた。松下氏は普段マンションで1人で暮らしていたという。
 
 松下氏は先週末に地元・鹿児島入りし、9日に東京に戻っていた。金融庁によると、10日は午後から登庁する予定だったが、「登庁できない」と連絡があったという。
 
 所属する国民新党によると、松下氏は前立腺がんを患っていたが、完治していた。国会閉会前日の7日夜に党が開いた打ち上げでは、乾杯の音頭をとり、元気な様子だったという。
 
 一方、関係者の話では、週刊新潮が松下氏の私生活上の問題を取材し、今週発売の号に掲載するという。同誌編集部は「松下氏に関する記事を報じるのは事実。亡くなられたと聞いて驚いています」とコメントした。
 
 松下氏は京大卒業後、建設省(現国土交通省)に入り、砂防部長などを務めた。1993年に自民党公認で鹿児島2区(当時)から衆院初当選。2003年まで4選を果たしたが、05年衆院選で落選。09年に国民新党公認で同3区で返り咲いた。経済産業副大臣を経て今年6月から金融・郵政民営化相を務めていた。