公正な判決は存在しないのか

「何人死んだら国変わるの」 イレッサ訴訟原告、敗訴 (www.asahi.com 2012年5月25日21時39分)
 
 イレッサ訴訟で、国と輸入販売元アストラゼネカの責任をいずれも否定し、原告の請求を全面的に退けた25日の大阪高裁判決。「判決は不当。最高裁でも闘う」。判決後、原告の患者らは訴えた。
 
 「何人死んだら、この国は変わるんでしょうか」。判決後、大阪市で会見した原告代表の清水英喜さん(56)は語気を強めた。「判決は『起こったことは仕方ない』と聞こえた。私たちの心情も、(被害の)教訓も生かされてない」
 
 ただ一人の、がん患者の生存原告。イレッサを服用後、間質性肺炎で生死の境をさまよった。1月の結審時、法廷で「地獄のような苦しみを味わった生き証人として裁判に加わった。被害者の無念、悔しさを真摯に見つめた公正な判決を望みます」と意見を述べた。