90京ベクレルの放射性物質

放射性物質、4割は2号機放出 東電、計90京ベクレル (www.asahi.com 2012年5月24日20時36分)
 
 東京電力は24日、福島第一原発事故で大気に放出された放射性物質の総量を90京ベクレル(京は兆の1万倍)とする試算結果を発表した。内訳は2号機からが最多で、全体の少なくとも4割を占めた。昨年3月15日、主に2号機からの放出で原発の北西地域が激しく汚染されたとする説を改めて裏付けた。ただ、放出源が不明な部分も多く、試算の限界も印象づけた。
 
 90京ベクレルは、経済産業省原子力安全・保安院が昨年6月に示した77京ベクレルの約1.2倍。旧ソ連チェルノブイリ原発事故での放出量の約17%にあたる。
 
 1〜3号機からの放出量の内訳は、1号機13京ベクレル、2号機36京ベクレル、3号機32京ベクレル。発電所周辺の空間放射線量の値などをもとに割り出した。どの原子炉から出たか判明しないものも11京ベクレルあった。