傾くビッグベン

英ビッグベン、そろり斜塔に 専門家「1万年大丈夫」 (www.asahi.com 2012年1月24日15時25分)
 
 「ビッグベン」の愛称で親しまれる英国会議事堂の時計塔(高さ96メートル)の傾斜が進んでいることが分かり、英議会が対策を話し合うことになった。地元メディアは売却も議論されると報じたが、専門家は「1万年は心配いらない」と一笑に付している。
 
 ロンドン中心部にそびえたつ時計塔は、1859年に完成。その後、付近では地下鉄や地下駐車場の工事が進んだ。工事が影響したかは不明だが、英BBCなどによると、塔は北西方向に0.26度傾き、塔の頂は垂直線から40センチ以上離れているという。議事堂のひび割れも確認された。
 
 ただ、地下駐車場の建設に携わった大学教授は、傾斜の進行が極めて遅く、「差し迫った危険は全くない」とBBCに強調。世界的に有名なイタリア・ピサの斜塔と同じくらい傾くには1万年かかるという。