古事記編纂1300年

編纂1300年、古事記は新たな観光資源 奈良など計画 (www.asahi.com 2011年12月31日15時0分)
 
 日本最古の歴史書古事記」が編纂されてから、2012年でちょうど1300年を迎える。観光PRの新たな切り口にと、ゆかりの奈良、島根、鳥取各県は、シンポジウムや博覧会、ツアーなどあの手この手の展開を計画している。
 
 奈良県は、同じく編纂1300年を2020年に迎える「日本書紀」や、地元の多くが題材となった「万葉集」を観光・地域振興の素材として掘り起こす「記紀・万葉プロジェクト」を企画。第1弾として1月29日、東京で「古事記日本書紀万葉集、今、ここから」をテーマにシンポジウムを開き、奈良や島根、鳥取、宮崎各県知事のほか、漫画家の里中満智子さんらが参加する。
 
 イザナギイザナミの国生みや因幡の白ウサギなど、一部の神話は知られていても、古事記は総じて敷居が高い文献と思われがちだ。そこで奈良県は、編纂者の太安万侶の墓がある奈良市や、神々が住むとされる「高天原」伝承地の御所市など、ゆかりの場所を巡る約3〜10キロのウオーキングコース17種類を県のホームページで公開。旅行社にも呼びかけ、神話をテーマにしたツアー商品の開発を進めている。