退路は断たれた?

TPP最終合意「来年末までに」 USTRカーク代表 (www.asahi.com 2011年12月1日12時7分)
 
 米通商代表部(USTR)のカーク代表は11月30日、9カ国による環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の最終合意について、来年末までにめざす意向を明らかにした。ワシントンでの講演で語った。
 
 カーク代表は日本側ともすでに協議を開始したことを明らかにしたうえで、「日本は、製造業と農業の双方で市場開放する必要があることを理解している」と述べた。日本の姿勢が後退しないようクギを刺したものだ。
 
 TPP交渉を巡っては、米豪など9カ国が11月、大筋合意に達した。ただ、例外品目の取り扱いをめぐって依然、隔たりがあり、オバマ米大統領は最終合意の期限について「来年に」とだけ語り、明示していなかった。関係者の間では当初、期限は来年半ばとみられていたが、年末までずれ込む形だ。日本にとっては、それだけ現在の交渉に加われる余地が広がる意味がある。