脳の中の友だち

脳を見れば友人の数が分かる? ロンドン大研究 (www.asahi.com 2011年10月24日13時35分)
 
 脳の特徴を調べると、その人の友人の数を当てられるかも――。そんなことを思わせる脳の構造の傾向が、交流サイト、フェイスブックを使った研究で見つかった。英ロンドン大の金井良太研究員らのグループが英専門誌に発表した。
 
 金井さんらは、脳の神経細胞が集まっている灰白質と呼ばれる部分の個人差に注目。平均23歳の125人を磁気共鳴画像撮影装置(MRI)で調べたら、フェイスブックで友人が多い人は、他人の視線や体の動きを読み取ったり、顔と名前を結びつけて覚えたりするときに働くと考えられる領域が大きかった。
 
 別の80人の調査で、フェイスブックの友人が多い人は、ネットを離れても、友人が多い傾向も確認。金井さんは「パーティーに呼ぶなど親密な友人より、ネット上の友人の数は非常に多い。今回、見つけた領域は、多数の友人を維持する脳の働きにかかわる可能性がある」という。