23億年前の奇跡

生命史上の「大事件」23億年前に 酸素の濃度、急上昇 (www.asahi.com 2011年10月12日18時13分)
 
 約23億年前、地球の大気中の酸素濃度が急上昇していたことが東京大などのチームの研究でわかった。地球が生命であふれるきっかけとなる生命史上の「大事件」の時期を初めて正確に特定した結果で、11日発行の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に発表した。
 
 現在、酸素は大気の21%を占めるが、46億年前の地球誕生時はほとんど存在せず、初期の生命は酸素なしで生きる下等なものだったと考えられている。
 
 同大大学院の関根康人講師らは、大気中の酸素濃度に応じて地層に含まれるレアメタルオスミウム」の濃度が変化することに着目。カナダ・オンタリオ州の地層の調査から、酸素濃度上昇の時期を23億年前と割り出した。