東大寺ミュージアム

東大寺ミュージアム」10月開館 国宝3体そろい踏み (www.asahi.com 2011年7月22日2時30分)
 
 免震構造の展示室を持つ「東大寺ミュージアム」が10月10日、奈良・東大寺境内にオープンする。展示のメーンは、修理中の法華堂(三月堂)から移す、本尊の不空羂索観音立像(脱活乾漆造、高さ3.62メートル)と脇侍の日光・月光両菩薩立像〈塑造、同2.06メートル〉の3体。奈良時代(8世紀)の国宝がそろい踏みする。
 
 同寺総合文化センター内に開設。展示室(約600平方メートル)は国内では珍しい「部屋免震」装置を備え、日光・月光菩薩など地震に弱い塑造の仏像や、既存の仏堂では公開しきれなかった宝物などを紹介する。
 
 オープンから来年3月末まで、開館記念の「奈良時代東大寺」展を開催。国宝17件、重要文化財17件を含む延べ60件を公開する。3体を法華堂内を模した朱塗り柱と白壁のケース内に安置し、不空羂索像は、修理・調査中の豪華な宝冠と光背を外した姿で展示する。同像は法華堂の修理が終わる2013年3月ごろに堂内へ戻す。