空海を読む

特集 空海特集 (www.asahi.com 2011年7月22日)
 
 日本に真言密教をもたらし、真言宗の開祖としても知られる弘法大師空海。本特集では空海の生涯に迫った伝記から、その思想を分かりやすく解説した入門書、現代の生きるヒントとしても活用できる名言集など、幅広い空海関連書を集めました。
 7月20日より開幕した「空海密教美術」展(東京国立博物館)と合わせ、この夏、空海の思想に浸ってみてはいかがでしょう。
 
 
空海三教指帰」―ビギナーズ日本の思想 (角川ソフィア文庫)
 日本に真言密教をもたらした空海が、渡唐前の青年時代に著した名著。人生の目的という視点から儒教道教・仏教の三つの教えを比較。空海にとって生きるとは何かが熱く説かれている。
出版社:角川学芸出版   価格:¥ 700
 
 
空海「秘蔵宝鑰」 こころの底を知る手引き ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫)
著者:空海
 「三教指帰」で仏教の思想が最高であると宣言した空海は多様化する仏教の中での最高のものを心の発達段階として究明する。思想家空海の集大成であり、空海の真髄を示した名著。
出版社:角川学芸出版   価格:¥ 860
 
 
沙門空海 (ちくま学芸文庫)
著者:渡辺 照宏・宮坂 宥勝
 空海にまつわる神話を洗い落とし、真に仏教者・思想家・詩人として生きた生涯を再現して、彼の求めたものは何であったのか、その軌跡はどうであったかをあざやかに浮かび上がらせる、空海伝。
出版社:筑摩書房   価格:¥ 1,155
 
 
空海の企て 密教儀礼と国のかたち (角川選書)
著者:山折 哲雄
 平安時代天皇の護持から国家鎮護の加持祈祷へと、密教儀礼を国家規模に推し進めた空海。国の中枢に注入したこれらの密教コードによって、宮中祭祀と国家統治のシステムをつくりあげた空海の、壮大な企てを探る。
出版社:角川学芸出版   価格:¥ 1,575
 
 
空海の歩いた道―残された言葉と風景
著者:頼富 本宏・永坂 嘉光
 時空を超えて語りかける空海の言葉に耳を傾け、その生涯の舞台をカメラで追う。中国新規取材を含む写真63点に空海の言葉40を収載。
出版社:小学館   価格:¥ 2,625
 
 
空海 今を生きる言葉 (ソフトバンク文庫)
著者:川辺 秀美
 先の見えないこの時代、生きるヒントは空海の言葉の中にある! 現代人のための空海の“超訳”名言集。真言宗の祖、空海の珠玉の言葉を大胆に超訳。さらに実践できるやさしい解説つき。
出版社:ソフトバンククリエイティブ   価格:¥ 680
 
 
空海」の向こう側へ 現世を生き抜くための密教のすすめ [ソフトバンク新書]
著者:山川 健一
 ドラッグやアンダーグラウンド・カルチャーから真言密教に関心を深めるに至った著者が、生きるのが辛い時代に学びたい空海の思想を優しい筆致でつづる。
出版社:ソフトバンククリエイティブ   価格:¥ 735
 
 
ヘタな人生論より空海のことば---矛盾や不条理だらけのこの世の中を、どう生きようか
著者:池口 恵観
 矛盾や不条理だらけのこの世の中を、どう生きようか―1200年の時を経ても、決して輝きを失うことのない弘法大師空海の教え。「自己変革をいかに成就するか」、そのヒントを授ける書。
出版社:河出書房新社   価格:¥ 1,575
 
 
空海―生涯と思想 (ちくま学芸文庫)
著者:宮坂 宥勝
 空海研究の第一人者が、長年の研鑽をふまえて、平易に空海の生涯と思想を浮彫りにする最良の入門書。
出版社:筑摩書房   価格:¥ 1,155
 
 
空海入門―弘仁モダニスト (ちくま新書)
著者:竹内 信夫
 人間空海を導き、つき動かすものは、純粋無垢な菩提心だった。山と都市、高野山平安京、唐代中国と日本、重なり合う複合的な磁場のなかで自らを形づくり、日本文化の設計者となった天才的個性の生涯。
出版社:筑摩書房   価格:¥ 756
 
 
空海の道 (トンボの本)
著者:永坂 嘉光
 漂着の地・赤岸鎮から密教を相承した長安までの入唐の道、さらに生誕の地・讃岐から山岳修行の地・四国や近畿の山々、そして国家鎮護の寺・東寺から一大宗教都市・高野山まで、神秘のベールに包まれた空海の道を解き明かす。
出版社:新潮社   価格:¥ 1,365