4th day in the hospital


 7時40分頃、朝食の支度で目が覚める。3分粥200gに玉葱の味噌汁、まぐろフレーク、はんぺんと人参の煮物、それにパックの牛乳がつく。
 9時過ぎに看護師さんがやって来て、(朝食もきちんと摂れていることから)点滴終了を告げられ、腕からプラスティックの針を抜く。医師の回診で、明日の退院を確認。血圧測定。前日の夜、ようやく食事らしい食事を採ったので、今朝からそれなりのお通じが始まる。
 
 12時前に昼食が運ばれる。メニューは5分粥250gに麻婆豆腐、春雨マヨネーズサラダ、パイナップルの缶詰、ジョア(プレーン味)。
 
 排尿時にまだ少し痛みが残り、右肩の軽度の凝りも始まるが、ほかにこれといった異状はなく、退院できそうな勢いである。
 
 日中はマスクをして院内を散歩。階段の上り下りなども意識して行う。今朝から同室2名の手術がそれぞれ始まっているので、日中はがらんとして静か。とはいえ、なかなか集中して本が読める気分ではない。ベッドの配置は窓際なので、ぼんやり外を眺めているだけでも心は安らぐ。入院中、概ね天候に恵まれたのは幸いだった。3時過ぎには耳鼻咽喉科の手術を受けた若い患者が、夕方には胃の手術を受けた中年の患者がそれぞれ病室に戻ってくる。
 
 17時45分、夕食。全粥250gにじゃが芋とワカメの味噌汁、香り焼き魚80g、さつま揚げの炒煮、青菜のおひたし。
 
 食後しばらく『世界史』を読んだ後、ベッドに横になり、FMラジオを聴いて過ごす。鼻孔の奥を切除したらしい青年は、詰めたガーゼから血液が溢れ出てきて、それが呼吸を圧迫するらしく、「息ができない」と小さな悲鳴を上げては頻繁にナースコールをしている。6時間を超える大手術に耐えた中年患者氏とは好対照だった。もちろん、病気の深刻さと患者の苦しみ(侵襲度)とが、必ずしも一致したり比例したりするわけではないが。