ノーベル医学・生理学賞は体外受精開発の英エドワーズ氏

体外受精の開発にノーベル医学生理学賞 英の名誉教授 (www.asahi.com 2010年10月4日19時24分)
 
 スウェーデンのカロリンスカ医科大は4日、今年のノーベル医学生理学賞を、ロバート・エドワーズ英ケンブリッジ大名誉教授(85)に贈ると発表した。受賞理由は「体外受精技術の開発」。
 賞金は1千万スウェーデンクローナ(約1億2千万円)。授賞式は今年12月10日、ストックホルムである。
 
 体外受精は、女性の子宮から卵子を取り出し、精子を加えて受精させた受精卵を、子宮に戻す技術。エドワーズ氏は1978年、産婦人科医のパトリック・ステプトー氏(故人)と、世界で初めて体外受精児「ルイーズ・ブラウンちゃん」を誕生させた。その後も、妊娠の成功率を向上させるよう技術の開発に尽力した。
 
 体外受精は、不妊治療の手段として広がり、日本でも年間に2万人が誕生している。