TTP拠点から

米同時テロ容疑者の旅券、タリバーン拠点で発見 (www.asahi.com 2009年10月31日12時17分)
 
 パキスタン軍が掃討作戦を進めている反政府武装勢力パキスタンタリバーン運動」(TTP)の拠点から、01年9月の米同時多発テロの共犯として指名手配されているモロッコ系ドイツ人サイード・バハジ容疑者(34)名義の旅券が見つかった。30日付のパキスタン各紙が報じた。国際テロ組織アルカイダがTTPの支配地に潜伏していた可能性が高まった。
 
 旅券は、アフガニスタン国境に近くTTPの本拠がある南ワジリスタン地区シャワンガイ村でTTPが使っていた建物に、ほかの旅券など欧州の人間がいたとうかがわせる書類にまぎれていたという。同村は、軍が激しい戦闘の末に最近、制圧した。
 バハジ容疑者は、同時テロ実行犯のリーダー格、モハメド・アタ容疑者とともに独ハンブルクで暮らし、テロ直前にパキスタンに入国した後に消息を絶った。後方支援を担当したテロ共謀の疑いで国際指名手配されている。
 旅券にはテロ発生前の01年9月4日に、トルコからパキスタン南部のカラチに入国した記録が残っているという。