次世代超大型望遠鏡で「始原」を視る

ハワイの超巨大望遠鏡、すばるとタッグ 日本も建設参加 (www.asahi.com 2009年9月7日1時49分)
 
 米ハワイ島に口径30メートルの超巨大望遠鏡(TMT)が国際プロジェクトで建設されることが決まり、日本の国立天文台も参加することになった。現在最大級の光学望遠鏡は口径8〜10メートル。その10倍の光を集めるTMTは、太陽系外の惑星のように極めて暗い天体も観測できる。
 
 TMTは米カリフォルニア工科大やカナダの大学連合などが進める計画。観測条件がよく、日本のすばる望遠鏡など世界の大型望遠鏡が集まるマウナケア山に建設する。総工費は約1千億円で、11年に着工、18年の完成をめざしている。
 
 光を集める鏡は、すばる望遠鏡のように1枚ではなく、六角形の小さな鏡を492枚並べて1枚の大きな鏡と同じ働きをさせる。完成後は、すばる望遠鏡の3倍、米国のハッブル宇宙望遠鏡の10倍の解像度が得られるという。高い解像度を生かし、最も遠い宇宙にある銀河の成り立ちや、ブラックホール成長の仕組みの解明もめざす。
(後略)