島田雅彦+茂木健一郎 『クオリア再構築』

――もう、いいよ。はっきりサブカルは所詮サブカルだといっていいんじゃないかと思ってね。(茂木)
――人間というのは退廃的なんだよ。(略)美なんてものにかまけてしまうくらい、やさぐれているんですよ。(島田)
 
 
 「島田さんが最も高度なところで考えていることなんて、絶対わからないから。作品として出すしかないんだ。でも、そうすると、『彗星の住人』三部作みたいに、ぬかにくぎみたいな反応があると、ものすごく頭抱えると思うんだ。俺が島田雅彦だったら。頭、くるだろう、普通は。」
 
 
 奇妙なルサンチマンと饒舌さが横溢した、不思議な対談本。考古学への回帰、多言語、天皇など。