「総合的人間科学」とは

人の謎解く脳科学研究を 文科省審議会が基本構想 (www.asahi.com 2009年6月24日1時59分)
 
 脳科学の成果を医療や福祉、教育などに生かし、社会に貢献する脳科学研究をめざす基本構想を、文部科学省の科学技術・学術審議会がまとめ、塩谷文科相に23日答申した。10〜15年後には、言語を覚える仕組みや老化の解明などをめざす。
 答申では、哲学や心理、経済、法学などの広い分野で、人間の心の動きを生み出す脳の深い知識が求められていると指摘。脳科学を含めた「総合的人間科学」構築を目標に掲げた。5〜10年後には、記憶や学習のしくみ、ストレスにかかわる精神・神経疾患の解明などをめざす。
 
 同審議会は、文科相の諮問を受け、07年から脳科学や情報、教育、社会学などの専門家らが委員となり、長期的な脳科学研究のあり方を検討していた。