塩川伸明 『民族とネイション ――ナショナリズムという難問』
第1章 概念と用語法
エスニシティ・民族・国民/さまざまな「ネイション」観――「民族」と「国民」/ナショナリズム/「民族問題」の捉え方
第2章 「国民国家」の登場
ヨーロッパ――原型の誕生/帝国の再編と諸民族/新大陸――新しいネイションの形/東アジア――西洋の衝撃の中で
第3章 民族自決論とその帰結――世界戦争の衝撃の中で
ナショナリズムの世界的広がり/戦間期の中東欧/実験国家ソ連/植民地の独立――第二次世界大戦後(1)/「自立型」社会主義の模索――第二次世界大戦後(2)
第4章 冷戦後の世界
新たな問題状況――グローバル化・ボーダーレス化の中で/再度の民族自決/歴史問題の再燃
第5章 難問としてのナショナリズム
評価の微妙さ/シヴィック・ナショナリズム?/ナショナリズムを飼い慣らせるか
「ナショナリズム」とは政治的単位(端的には国家)とナショナルな単位とを一致させようとする考え方および運動
構築主義と近代主義
知識人たちはもともとの出身地や日常語の違いに関わりなく古典語を習得することでコスモポリタンな共同体を形成し、一般庶民とは隔絶した世界に生きてきた(近代語発展以前)
ナポレオン戦争を契機に、ヨーロッパ諸国はフランスという強力な敵国と戦うためという要請から、それぞれの「国民的団結」を創りだす必要に迫られた(後の「総力戦」の論理)。
フランス革命当時、住民の言語は統一されておらず、後に標準フランス語とされる言語を話す人たちは全人口のおよそ半分程度だったといわれる。
「イタリアはできた、イタリア人をつくらねばならない」
ロシア帝国:「公定ナショナリズム」政策 スローガン「正教・専制・国民性」(西欧の「国民国家」およびナショナリズムに対抗するため)
特異なマイノリティとしてのユダヤ人
他者からユダヤ人と見なされ、そのことを本人も意識することで、ある種の「ユダヤ性」を帯びる人々
アメリカ:超エスニックなネイション
エスニシティ・民族・国民/さまざまな「ネイション」観――「民族」と「国民」/ナショナリズム/「民族問題」の捉え方
第2章 「国民国家」の登場
ヨーロッパ――原型の誕生/帝国の再編と諸民族/新大陸――新しいネイションの形/東アジア――西洋の衝撃の中で
第3章 民族自決論とその帰結――世界戦争の衝撃の中で
ナショナリズムの世界的広がり/戦間期の中東欧/実験国家ソ連/植民地の独立――第二次世界大戦後(1)/「自立型」社会主義の模索――第二次世界大戦後(2)
第4章 冷戦後の世界
新たな問題状況――グローバル化・ボーダーレス化の中で/再度の民族自決/歴史問題の再燃
第5章 難問としてのナショナリズム
評価の微妙さ/シヴィック・ナショナリズム?/ナショナリズムを飼い慣らせるか
「ナショナリズム」とは政治的単位(端的には国家)とナショナルな単位とを一致させようとする考え方および運動
構築主義と近代主義
知識人たちはもともとの出身地や日常語の違いに関わりなく古典語を習得することでコスモポリタンな共同体を形成し、一般庶民とは隔絶した世界に生きてきた(近代語発展以前)
ナポレオン戦争を契機に、ヨーロッパ諸国はフランスという強力な敵国と戦うためという要請から、それぞれの「国民的団結」を創りだす必要に迫られた(後の「総力戦」の論理)。
フランス革命当時、住民の言語は統一されておらず、後に標準フランス語とされる言語を話す人たちは全人口のおよそ半分程度だったといわれる。
「イタリアはできた、イタリア人をつくらねばならない」
ロシア帝国:「公定ナショナリズム」政策 スローガン「正教・専制・国民性」(西欧の「国民国家」およびナショナリズムに対抗するため)
特異なマイノリティとしてのユダヤ人
他者からユダヤ人と見なされ、そのことを本人も意識することで、ある種の「ユダヤ性」を帯びる人々
アメリカ:超エスニックなネイション