本に書き込む

立花さん著作へ書き込み大歓迎 東大図書館でイベント (www.asahi.com 2013年05月13日08時54分)
 
 図書館の本への書き込み、大歓迎――。東京・本郷の東京大学総合図書館で、作家・立花隆さんの著書に注釈や感想を自由に書き込んでもらうイベント「重ね書きの本棚」が開かれている。
 
 図書館のラウンジに、著書67冊とペンやふせんが一緒に用意されている。1日から始まり、既に利用者によって、おすすめの参考文献がピンク色のペンで書き込まれていたり、立花さんのインタビューが載るサイトを紹介するふせんが貼られていたりする。
 
 同図書館は、立花さんと図書館のあり方を考える講演会を企画、立花さんの賛同を得て今回のイベントを実施した。東大本郷キャンパスでは現在、新図書館の建設計画(2016年完成予定)が進行中。新図書館では、電子化した蔵書を貸し出して、注釈や感想などを電子データとして書き込んでもらい、利用者同士が共有するサービスを構想している。今回は、紙の本を使った書き込み共有の「予行演習」だ。
 
 担当する東大の阿部卓也特任講師(34)は「他人の書き込みには、意外な発見があるもの。本の新しい読み方が生まれるのではないか」と話す。
 
 東大の在学生でなくても、書き込める。22日まで。