巨匠とマルガリータ

 首相も大衆小説なんぞでなく、ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』くらい手にしていれば色気も出るのに。

警察小説「64」を満喫? 首相、本を携え帰国  (www.asahi.com 2013年5月4日18時20分)
 
 握りしめていたのは昭恵夫人の手ではなく、警察小説――。安倍晋三首相が4日、政府専用機羽田空港に到着した。報道陣のカメラが待ち構えるなか、タラップを下りる際に手にしていたのは横山秀夫さんの小説「64(ロクヨン)」だ。
 
 少女誘拐殺人事件をめぐる警察内部の対立を描いた作品。首相は4月18日に民放のテレビ番組に出演した際にも「64」を挙げ、「警察小説的なものが好き」と述べていた。トルコ・アンカラから約11時間に及ぶ空の旅。647ページの大作は十分に堪能できただろうか。
 

巨匠とマルガリータ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-5)

巨匠とマルガリータ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-5)