pressure cooker

米爆弾テロ、圧力鍋使用か 中に釘や金属片 FBI発表 (wwww.asahi.com 2013年04月17日13時50分)
 
 米ボストン・マラソンで起きた爆弾テロ事件で、連邦捜査局FBI)は16日、釘などが入れられた圧力鍋が爆発物として使われた可能性があると発表した。現場周辺では、黒いナイロンの断片も見つかっており、カバンに入れられて現場に仕掛けられたとみられる。FBIは現場検証や回収物の分析を進めている。
 
 圧力鍋を使った爆弾は製造が比較的容易とされ、アフガニスタンなどでも使われてきた。米国土安全保障省も過去に、米国内で使われる危険性を指摘してきた。AP通信によると、今回の2発の爆弾は、いずれも6リットルサイズの鍋が使われ、片方にはベアリング玉や金属片、もう片方には釘が入っていたという。現場から電子回路も見つかり、爆弾のタイマーなど起爆装置として使われた可能性があるという。
 
 FBIは容疑者や動機をまだ特定しておらず、すべての可能性を視野に入れて捜査しているという。警察は15日夜、ボストン郊外にあるサウジアラビア出身の留学生の自宅アパートを捜索したが、米メディアによると事件との関連性は見つからず、留学生は事件に関与していないとみられる。
 
 15日に起きたテロでは3人が死亡し、170人以上がけがを負った。これまでに、マーティン・リチャード君(8)、クリステル・キャンベルさん(29)の死亡が確認されたほか、ボストン大学院生が亡くなった。在ニューヨーク中国総領事館によると、中国人女性が亡くなっており、この大学院生とみられる。