死刑囚の「権利」

死刑執行、昨年は21の国・地域で 中国は「数千人」か (www.asahi.com 2013年04月11日19時02分)
 
 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは11日、昨年1年間に日本を含む世界21の国・地域で死刑が執行されたと発表した。一昨年と同じという。
 
 国連加盟国193カ国に、台湾やパレスチナなどを加えた計198の国・地域の状況を調査。中国は執行数を公表していないが、「数千人」と推計。残り20の国・地域で少なくとも682人が執行されたという。
 
 中国以外で執行数が多いのは、イラン(314人)、イラク(129人)、サウジアラビア(79人)。これらの国では執行数がこれ以上にのぼる可能性があるという。米国は43人。死刑を制度的に廃止したり、10年以上執行がなかったりする「死刑廃止国」は、140カ国にのぼるという。
 
 日本では、1年8カ月間なかった執行が昨年3月29日に再開され、昨年1年間では計7人。政権交代後の今年2月、自民党政権は3人について執行した。ロザーン・ライフ東アジア部長は「日本では世論が支持しているとして死刑が正当化されている。政府は、死刑が生きる権利を奪うものだと国民にきちんと説明すべきだ」と訴えた。