政治と宗教

ダライ・ラマ、国会施設で初講演 与野党140議員参加 (www.asahi.com 2012年11月13日13時45分)
 
 来日中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が13日、参院議員会館の講堂で講演した。主催した超党派議員団によると、ダライ・ラマが国会内の施設で講演するのは初めて。与野党の国会議員約140人が出席し、冒頭には安倍晋三自民党総裁も参加した。
 
 ダライ・ラマは「チベット文化を保っても独立する危険性はないのに、中国共産党は人権侵害、弾圧をしている」と指摘。チベット族の相次ぐ焼身自殺について「地方から中央に報告されていない」と語った。
 
 主催した議員団は講演後、「チベットウイグルなどへの人権弾圧の改善を中国政府に厳しく求めていく」との声明を発表。近く設立するチベット支援の議員連盟に参加を呼びかけた。
 
 日本政府はチベットの帰属は「中国の内政問題」とし、来日中のダライ・ラマについては「政治活動をしなければ問題ない」(外務省幹部)としている。