巨大地震の可能性

スマトラ沖、地震続発の可能性 プレートに新たな割れ目 (www.asahi.com 2012年9月30日09時06分)
 
 インドネシアスマトラ島沖で4月に起きたマグニチュード(M)8.7の地震は、地球を覆う十数枚のプレート(岩板)に新たな割れ目ができつつあることを示し、今後もこの海域で巨大地震が発生するおそれがあることが米仏グループの解析でわかった。
 
 4月11日にあったこの地震インド亜大陸やオーストラリアが載るプレートの内部で発生した。巨大地震はプレート境界で多く、プレート内部の地震としては異例の規模だった。
 
 27日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に掲載された論文によると、当初の推定規模より4割程度も大きいことが判明。続いた余震もM8.2と巨大だった。解析の結果、沈みこむプレート境界で発生する逆断層ではなく、プレート内部で、四つの断層が複雑にずれ動いた横ずれ地震とわかった。震源域はプレート境界から南西へ200キロ以上にまで及んでいた。チームは、プレート内部に新たな割れ目ができ始めていると結論づけた。
 
 このプレートは、周辺のプレートからの力を受けて変形していたが、今回地震が起きた場所は、ひずみが集中していたらしい。
 
 この地震後、震源から1500キロ以上離れた所でもM5.5以上の地震が相次ぎ、広範囲に影響した。
 
 何千万年もかけて新しいプレート境界ができる間、今回のような巨大地震は繰り返すと考えられている。