遅れずに逃げる

まず逃げよう 適切対応で死者5分の1 南海トラフ地震 (www.asahi.com 2012年8月29日21時7分)
 
 どうすれば、被害を減らすことができるのか。南海トラフ巨大地震をめぐる被害想定に合わせ、国の有識者会議は「減災」への試算結果を公表。最悪クラスの被害で出る計32万3千人の死者を「5分の1の6万1千人にまで減らすことができる」と指摘した。
 
 最悪クラスの死者が出るとされるのは、東海地方が冬の深夜に大きく被災したケース。「津波」で23万人▽「建物倒壊など」で8万2千人▽「火災」で1万人――が犠牲になる。
 
 深夜は逃げるのが遅れがちになるため、避難開始が日中より5分余計にかかると想定。地震の発生から10分後に逃げた人が20%、20分後が50%、津波が来るまで逃げなかった人が30%として人的被害を推計した。建物倒壊では、耐震化率は79%、家具の固定は26%だった数年前の状況を前提として算出した。