底の抜けた私大入試

私大の46%が定員割れ 東北では入学者1割減 (www.asahi.com 2012年8月27日20時00分)
 
 今春、入学者が定員を下回る「定員割れ」となった4年制私立大学は全体の45.8%にあたる264校で、前年より6.8ポイント増えた。東北地方では、入学者が約1割減った。日本私立学校振興・共済事業団が調べ、27日発表した。
 
 5月1日現在で、通信制などを除く577校が対象。全体の入学定員計45万5790人に対し、入学者は前年度比1.5%減の計47万4892人。定員に対する入学者数の割合を示す定員充足率は、過去最低の104.2%だった。
 
 特に東北地方は、入学者が9.3%減の1万3313人と、落ち込みが目立った。同事業団は「東日本大震災の影響も考えられるが、明確な要因は分からない」としている。
 
 宮城を除く東北5県の定員充足率は75.0%。震災前の2010年度は86.9%、震災直後の11年度は82.2%だった。宮城県は、前年度比8.1ポイント減の102.4%だった。
 
 学部別では、不況を受け、資格に結びつく医学や歯学、薬学などの志願倍率が上がる一方、社会科学や芸術系が下がる傾向が続いている。