加速する没個性

欧米ポップス、似た曲ばかり スペインで46万曲分析 (www.asahi.com 2012年8月8日15時46分)
 
 最近50年の欧米のポピュラー音楽は似た作品が増える方向に「進化」してきた――。そんな傾向をスペインの研究チームが見つけ、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。音程や音色の多様性が失われていると分析している。
 
 チームは、1955〜2010年に発表されたロック、ポップ、ヒップホップなど46万曲あまりのデータベースを分析。その結果、音程進行の変化がなくなり、よく使われる音色がさらに多く使われるなど没個性化が進んでいた。
 
 音量が大きくなる傾向もあった。録音技術の進歩に加え、音楽番組の放送で聴取者の注意をひくための「音量競争」が背景と考えられている。