20社寺で秘宝公開

京都の秘宝、20社寺などで披露 11月に特別公開 (www.asahi.com 2012年6月19日16時49分)
 
 秋の「京都非公開文化財特別公開」の概要が18日、主催の京都古文化保存協会から発表された。京都市内を中心に20の社寺などで、普段見ることのできない秘仏文化財が披露される。朝日新聞社特別協力。
 
 平安末期、鳥羽法皇の創建と伝わる安楽寿院(伏見区)は阿弥陀如来坐像(国の重要文化財)を公開する。鳥羽法皇が朝晩に拝んだ念持仏とされ、胸のあたりの「卍」の印は金色の胸毛を示しているという。
 
 「鳴虎の寺」と親しまれる報恩寺(上京区)は室町後期、後柏原天皇が寺に贈ったトラの掛け軸を披露する。豊臣秀吉が持ち帰ったが、夜になるとトラの鳴き声で眠れず寺に返したとの逸話が残る。寺では12年に1度、寅年の正月三が日のみ掲げてきた逸品だ。