安全は確保できている

「大飯の安全性は妥当」報告案 福井県原子力安全専門委 (www.asahi.com 2012年6月10日19時16分)
 
 関西電力大飯原発3、4号機の安全性を技術面で検証する福井県原子力安全専門委員会が10日、県庁で開かれ、政府が示した暫定的な安全基準を妥当と評価し、3、4号機の安全は確保できているとする内容の報告書案が示された。
 
 県専門委は午後3時半から県庁6階で始まる予定だった。傍聴を求めて市民ら69人が集まったが、用意された一般傍聴席は50席だったため、傍聴希望者らが「立ち見でもいいから、全員傍聴させてくれ」「結論ありきだ」などと大声で抗議した。このため、委員11人は退出し、2階の別室に移動。傍聴を報道陣に限り、審議は約50分遅れで始まった。
 
 
大飯原発直下に活断層の可能性 専門家指摘、関電は否定 (www.asahi.com 2012年6月9日7時7分)
 
 関西電力大飯原発の敷地内にある断層について、名古屋大の鈴木康弘教授(変動地形学)と東洋大の渡辺満久教授(同)が「活断層の可能性がある」とする分析結果をまとめ、再稼働前の現地調査の必要性を指摘している。関電は「活断層ではないと判断しており、再調査の必要はない」としている。
 
 関電によれば大飯原発の敷地には断層が15ある。最も長い1本(F―6断層)について、3、4号機の原子炉設置許可の申請時に掘削調査などをしている。
 
 鈴木さんらが当時の資料や航空写真を確認したところ、新しい時期に断層が動いた可能性を示す粘土が断層面にあることや、断層の上にある堆積(たいせき)物の年代が特定できていないことが分かった。鈴木さんは「関電の調査は不十分で、断層の活動を否定できる根拠がない」と話す。