最悪の暴力

シリア首都で大規模爆発 55人死亡、全面的内戦の恐れ (www.asahi.com 2012年5月10日21時8分)
 
 シリアの首都ダマスカス南部の路上で10日午前8時(日本時間午後2時)ごろ、複数回にわたる大規模爆発があり、道路に面した政府情報機関のビルが全壊した。シリア内務省は民間人を含む55人の死亡を確認、372人が負傷したと発表した。
 
 爆発当時、路上付近には多数の治安要員がいた。住宅街を含む周囲約1キロの建物の多くが全半壊しており、死傷者はさらに増える見通しだ。昨年12月以来、首都では治安、情報機関などを狙った爆弾攻撃が頻発しているが、最大規模となった。今後、全面的な内戦となる恐れがある。
 
 シリアでは「停戦監視」を目的に4月末から国連平和維持活動(PKO)の監視要員約70人が展開しているが、停戦は成立していない。今月末には要員を300人規模に拡大する方針だが、全土で治安が悪化するなか、監視活動の停止や撤退など、今後の活動に影響が出る可能性がある。