単純な物語

1Q84」英語版発売 米各紙に書評、話題さらう (www.asahi.com 2011年10月27日4時33分)
 
 村上春樹さんの長編小説「1Q84」の英語版が25日、米国で発売され、各紙の書評欄で取り上げられるなど話題を集めている。米誌「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」は村上さんのロングインタビューを掲載。「人間の脳がやっと耐えられる数々の不思議な展開に驚かされる」と評した。
 
 マガジンの記者は、村上さんとともに小説の舞台となった首都高速道路をめぐったり、神奈川県内の自宅を訪問してジョギングしたりしながら、作品への思いを聞き出した。
 
 英語版は900ページを超す長編だが、村上さんは自身の短編「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」(1981年)をふくらませたものだと説明した。「男の子が女の子と出会う。二人は別れ、お互いを捜す。単純な物語。長くしただけです」