「アフリカの帝王」没す?

カダフィ氏死亡の情報 拘束時のけが原因 (www.asahi.com 2011年10月20日21時9分)
 
 ロイター通信は20日、リビアの反カダフィ派「国民評議会」関係者の話として、カダフィ氏が、拘束された際に負ったけがが原因で死亡したと伝えた。
 
 
リビアカダフィ大佐を拘束 一部で死亡の情報も (毎日新聞 2011年10月20日 20時33分/最終更新 10月20日 21時21分)
 
 リビアの反カダフィ派の連合体「国民評議会(NTC)」は20日、最高指導者だったカダフィ大佐を拘束したと発表した。リビア国営放送が伝えた。拘束場所は、北中部シルトで、一部に大佐は病院搬送後、死亡したとの情報もある。8月23日のトリポリ陥落に伴う政権崩壊以降、国民評議会が行方を捜していた。事実が確認されれば、42年に及んだ独裁体制は名実ともに幕を閉じる。
 
 反体制派は20日、シルトに進攻し90分で陥落させた。国民評議会によると、カダフィ大佐は両脚を負傷しており、病院に搬送された。負傷の状況は深刻との情報もある。
 
 リビアでは2月中旬に反政府デモが始まった。3月31日に北大西洋条約機構NATO)による空爆が開始された後も、カダフィ大佐は徹底抗戦の構えを崩さず、政権崩壊後も衛星放送などを通じ「売国奴や異教徒、ネズミどもを絶滅せよ」と支持者に訴えてきた。
 カダフィ大佐には、次男セイフ・アルイスラム容疑者とともに国際刑事裁判所から「人道に対する罪」などの容疑で逮捕状が出ている。
 
 反体制派で構成する国民評議会のアブドルジャリル議長は、カダフィ大佐を「生きたまま拘束し、公平な裁判にかける」と述べていた。8月24日には大佐の拘束に200万リビア・ディナール(約1億3000万円)の懸賞金をかけた。