世界リスク

欧州債務「世界リスク」 G20声明採択へ (www.asahi.com 2011年10月15日15時0分)
 
 パリで開かれている主要20カ国・地域(G20)財務相中央銀行総裁会議の共同声明の骨格がわかった。欧州の政府債務(借金)問題で、欧州通貨「ユーロ」を使う各国に対し、解決に向けた対策を着実に進める必要があるとの認識を打ち出す見通しだ。15日夕(日本時間15日深夜)に声明を採択し、閉幕する。
 
 具体的には、経営が悪くなった欧州の銀行に公的資金を入れて経営を立て直すことや、ユーロ圏17カ国がつくった「欧州金融安定化基金」(EFSF)の役割の拡充などを進める必要がある、とする。複数のG20の当局者が朝日新聞の取材に明らかにした。
 
 声明ではまず、欧州の財政危機は、世界経済を悪くする「下振れリスク」になっているとの見解を打ち出す。そのうえで、欧州危機に素早く対応する必要があるとの考えを示す。