ミャンマーの正当性

米、「ミャンマー」呼称容認へ 柔軟姿勢で民主化期待 (www.asahi.com 2011年7月19日20時33分)
 
 オバマ米政権がミャンマービルマ)政府の要請に応え、国際会議の場で従来の「ビルマ」に加えて「ミャンマー」との国名表記も容認する方針に転じたことが分かった。ミャンマー軍事政権発足の正統性を認めない立場は維持しつつ、昨年の総選挙を経た現在の政府には一定の敬意を示すことで、直接対話を進め、民主化を促す狙いがあるとみられる。
 
 「ミャンマー」の英語表記は1989年、前年のクーデターで発足した軍事政権が、「ビルマ」から改めた。日本などはそれにならったが、米国や英国などは軍事政権の正統性を認めない立場から「ビルマ」の表記を続けてきた。
 
 米国務省当局者は朝日新聞に対し、「米国の利益にとって適切、必要なら、国際会議の場で外交的礼儀を示すために『ミャンマー』との国名を使うこともあり得る」と述べた。ただ、正式には「ビルマ」と呼ぶ政策自体を変更する考えはないとしている。